譚先生がやさしく教える　不妊症周期療法

《海外へも広がる周期療法》

　今から２２年前、私ども夫婦は妻の子宮外妊娠がきっかけで、約２年間の不妊治療を経験することになりました。日本では丁度同じ頃より不妊症の体外受精がはじまった頃だと思います。
　前年の秋、子宮外妊娠の発見の遅れから、腹腔鏡による卵管摘出の緊急手術を受けて、卵管を１本摘出。手術は成功したものの、その後数か月は無排卵無月経の状態が続くことになりました。
　春になり、現在の住まいのある横浜市金沢区へ引っ越したのを機会に、住まいから徒歩数分、西富岡の関本産婦人科に通院することにいたしました。
　先生から排卵誘発剤クロミドの服用によるタイミング療法をおすすめいただき、フーナーテストと支給卵巣造影を受け、どちらもＯＫということで、毎回卵胞チェックを受け、タイミングをご指導いただきました。
　排卵誘発剤で排卵はできるようになったものの、本来の体調に戻らない妻は、７月になり、生まれ故郷中国淅江省杭州市で、４００年、１６代続く婦人科を専門とする、親戚の老中医何少山（かしょうざん）先生の診察を受けに行き、その後は毎月状況をお知らせしては、お手紙でご指導を受けることになりました。
　ここから私どもは、その後約１年半、中西医合作による治療を開始することになりました。
　毎周期、排卵日を予測していただき、タイミングをとりました。２人で体温表を見ては一喜一憂し、いつも期待と不安と落胆が繰り返され、結果が出ることはなく、毎月ため息をつくばかりだったことをよく覚えています。

　関本先生への通院が１年を経、業をにやした私は、先生に人工授精をしていただきたいと申し出ましたが、先生はもう少しタイミングをやってみようと励ましてくださり、私も妻と再度話し合って、焦らずにできるだけのことをやってみようと提案しました。後で妻に聞いたのですが、この提案に心がほっとして、重苦しい気持がすうっと取れたそうです。
　そしてその半年後の年末に、杭州市の何少山先生から��もういつでも子供ができるようになっている�≠ﾆいうお手紙が届きました時に、私ども夫婦は、これだけできないので、そんなことはあるわけがない、しかも１年半もお会いしていないのに分かるはずがないと信じられなかったのです。
　ところがそれから１０日ほどして、友人たちと山下公園前のホテルへ、クリスマスの食事に行った際、妻は中華街のチャイナ服専門店で新調した黒いレースのチャイナ服を来て出かけました。ふと見ると妻の体型がなで肩に変わっていたのに気づいたのを今でも良く覚えています。

　そして年が明け、１９８８年１月末に妻の妊娠が判明し、つわりなどまったくなく、順調に進み、１０月９日に４２５０ｇの長女を出産、その後体調を回復した妻はまったく薬を服用することなく翌年１２月に長男を、３年ほど後に９月に次男を出産いたしました。私は長女誕生までの２年間の不妊治療で、いかに健康な身体を作ることがたいせつなことかを痛感いたしました。
　丁度長女が誕生する１ヶ月前の１９８８年９月に再来日された北京の叢法滋先生から、私は不妊症の中西医合作による新しい治療法��周期療法�≠�ご教授いただき、私は日本の皆さまのお役にたつものと直感し、現在に至っているので、地元横浜、神奈川県のほか、日本全国、全世界からお問い合わせをいただき、現在、カナダ、アメリカ、ペルー、ハワイ、グアム、サイパン、インドネシア、オーストラリア、ニュージーランド、中国、台湾、香港、韓国、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ベトナム、タイ、カザフスタン、トルコ、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、スウェーデン、スペイン、イギリス等の国々の方々にお薬を郵送しています。
　１１月１４日現在、私の所へ届いているご報告では、カナダ２名、アメリカ３名、オーストラリア１名、中国１名、イタリア１名の計８名の型が妊娠中です。
　カナダ、アメリカのお客様のお話によると、私の��譚先生の周期療法�≠ﾍ、アメリカの不妊サイトで有名になっているそうです。