譚先生がやさしく教える　不妊症周期療法

《元気な精子と卵子、そして温かい子宮》

　毎年、お正月になりますと、私の薬局宛にたくさんの年賀状が配達されてきます。そのうちの約１００通が前年に誕生された赤ちゃんや、ご両親と一緒に写っている家族写真、あるいは誕生されたお子さんたちのその後の生長のお写真です。いつも渡しが楽しみにしている年初のおハガキの到着、どの写真を見てもすべてが笑顔でいっぱい、皆様の喜びであふれているのがよくわかります。渡しにとって、今年もまた一年頑張ろうという励みにもなります。
　２月には、いつも店内に貼ってあるアルバム台紙２０枚（写真約１００枚）を入れ替えて、新しいものに更新しております。ご来店くださる皆様も写真をご覧になり、��私もぜひ子供の写真を送れるように頑張ります�≠ﾆ言われまして、赤ちゃん誕生のお写真は多くの方々の励みになっています。
　お写真をお送りいただいた方々には、私が中国で特注した赤ちゃん用のクツを差し上げております。今年もカナダ、イギリス、アメリカ等の海外や北は北海道、南は沖縄まで、日本全国からお便りをいただいて嬉しく思っております。
　日本において、不妊症の周期療法を最初に始めたのは私です。今年で１９年目、たくさんの赤ちゃんが誕生され、皆様のお役に立っていること、私自身も喜びを感じております。
　今までにいただきました赤ちゃん誕生のお便りは、薬局の事務所にすべて保管してあります。何人分ありますでしょうか、大きな紙袋が５袋ございます。
　年末年始に中国昆明へ行きました際、現地に暮らす８０歳の伯母から、��子どもが授かるという仕事は徳を積む仕事なので、これからも頑張って精進しなさい�≠ﾆ言われて参りました。
　最近、私どもへ不妊のご相談に来られます方々に、私は��良い受精卵と温かい子宮�≠ﾌ話をしております。
　��良い受精卵�≠ﾍ旦那様の元気な精子と奥様の元気な卵子からできるもの、��温かい子宮�≠ﾍ新鮮な血液で常に満たされた状態にあるもの、この二つが用意できれば、妊娠が可能となり、安定した状態で出産を迎え、元気なお子さんを出産できるということではないでしょうか。
　私ども夫婦も、２０数年前、最初の妊娠で子宮外妊娠、発見の遅れで手当も遅れ、手術は成功したものの、術後はしばらく動くこともできないほどに、体調を崩してしまいました。排卵がまったくできなくなったため、排卵誘発剤の服用で排卵を起こすことはできましたが、体調が戻らないので、中国淅江省杭州市の何少山先生のご指導で、周期療法のお薬を１年半、排卵誘発剤を併用した結果、健康な身体を回復して妊娠、無事長女を出産、その後はすっかり元の身体に回復し、お薬の服用をすることもなく、年子で長男を、その三年後に次男を出産しております。３人とも４kg以上で、自然分娩で出産、��よい受精卵と温かい子宮�≠ｪあったからでしょう。特にこれといった病気を患うことなく元気に育っています。
　私たち夫婦同様、ご相談に来られます方々には、できれば自然妊娠をしていただきたいと思いますが、どうしても条件の揃わない方々で高度医療で妊娠をという方々にも、私はお二人の身体を整え、より健康な身体を用意することが妊娠を可能にし、元気なお子さんを授かる条件と考えています。
　元気な赤ちゃんを元気なお母さんの腕に抱いていただくことが、私の一番の願いです。